こんにちは!
こくまはりきゅう院、院長の来栖です!
ブログを書くために座っていることが増えて運動不足を実感しています😓
先日、座る時間が長くなるほど死亡のリスクが高くなる(2時間ごとに15%?)という話を聞いて、立ってブログ書きなどのデスクワークをおこなう様にしています。
あとは、休みの日に家のことを頑張れば帳消し!!と思いたい😆
さて、
今回のテーマは『薬剤の使用過多による頭痛とは?』です。
薬剤の使用過多による頭痛は薬物乱用頭痛とも言われます。
薬物乱用頭痛と聞くととても印象が悪いですよね😓
最近の時事ネタのせいで確実に別なものを想像すると思いますが、ここでの薬剤、薬物とはもちろん鎮痛剤などの頭痛薬のことです😅
この頭痛は、以前から片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛を持っている方が、鎮痛薬などの薬を服用し過ぎた事によって、今までとは違うタイプの頭痛が出た状態、もしくは頭痛が以前よりも強く悪化した状態のことを言います。
頭痛の強さや特徴はさまざまで、片頭痛様の場合であったり緊張型頭痛様の場合であったりなどと症状が一定ではありません。さらに、両方の特徴が混在している場合もあります。悪心や無力感、物忘れ、集中力の低下などを伴いやすく、起床時から頭痛があるというケースも多いと言われています。
症状が一定ではないので、しっかりと大元の頭痛がどんなものだったかを聞くことが、このタイプの頭痛を改善させる第1歩となります!
片頭痛でも緊張型頭痛でも1ヶ月に15日以上の頭痛が3ヶ月を超えて起こった場合は慢性の頭痛となります。その慢性頭痛の半数以上は薬剤の使用過多による頭痛を併発していると言われます。また、薬の服用過多が頭痛を慢性化させる原因になっているとも言われます。
まさか、薬によって頭痛が悪化、慢性化しているとは思いませんよね。頭痛が起こるから薬を服用しているのに!なんで!?となりますよね。
なので、頭痛薬を服用しすぎた結果、頭痛が悪化してしまったと話をしても、なかなか理解をして貰えないんですよね💦
どの薬でもそうですが、服用し過ぎると身体が薬に慣れてしまって効きが悪くなります。効きが悪くなれば、服用する量や回数が増えてしまうのは当たり前ですよね。
また、鎮痛薬などは胃への負担も大きいため、胃が荒れてしまって悪心や食欲減退などの弊害も起きてしまいます。
薬剤の使用過多による頭痛の基準として、以前から頭痛を持っていた方で1ヶ月に15日以上(服用する薬によっては10日以上)の頭痛があり、1種類以上の頭痛薬を3ヶ月以上定期的に服用している。とされています。
この薬剤の使用方による頭痛は半年で約3割が、1年以内に約4割が再発するとも言われています。
また、鎮痛薬乱用者の再発率は7割を超えているとの報告もあります。
再発率を抑えるためには、頭痛ダイアリー(当院ではつうしん簿)で頭痛の性質や回数などのほか、薬の服用回数についても記録していただき、症状について理解・確認していただく事が改善させるためには特に重要となります。併せて、生活習慣などを見直していく事も大切です。
日本人の多くは、頭痛くらいで仕事に穴は開けられないと思っている方が多くいます。
そのため、鎮痛剤などの頭痛薬でその場しのぎをしている方も多いと思います。
忙しさのために、喉元過ぎればで気にしなくなってしまう方もいるかと思います。
しかし、対処が遅くなることで症状が強く悪化してしまいます。症状を放置していた期間が長くなればなるほど回復、改善するためにかかる期間は長くなります。
頭痛といっても安易に我慢せずにご来院いただいて、ご自身の頭痛のタイプと傾向を知って根本から改善させてみませんか?そして、少しでも頭痛から解放された生活をしてみませんか?
参考文献:
日本神経学会 日本頭痛学会 日本神経治療学会 監修「頭痛診療ガイドライン2021」医学書院
柴田護 清水利彦 著「片頭痛の診かた」日本医事新報社
竹島多賀夫 著「頭痛の診かた」金芳堂
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