初めまして。

こくまはりきゅう院、院長の来栖です!

西洋医学的、東洋医学的な原因やメカニズムなどからセルフケアまで幅広く話していきます。

このブログでは、頭痛や気象病について発信して行く予定です。

今回、第1回目のテーマは「頭痛の種類・分類について」です。

最初は西洋医学的な分類です。

頭痛は国際頭痛学会で定められた、国際頭痛分類(ICHD)によって分けられます。

一言で「頭痛」と言っても原因などによって3つに分類されています。

「第1部:一次性頭痛」、「第2部:ニ次性頭痛」、「第3部:有痛性脳神経ニューロパチー、他の顔面痛及びその他の頭痛」に分けられます。

「第1部:一次性頭痛」

一次性頭痛には、一般的によく聞かれる『片頭痛』が当てはまります。そのほか『緊張型頭痛』『三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)』『その他の一次性頭痛』の合計4項目が当てはまります。「群発頭痛」は『三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)』の中に含まれます。(詳しくは次回以降のブログで解説させていただきます。)

尚、鍼灸施術の適応となる頭痛はこの一次性頭痛になります。

「第2部:二次性頭痛」

二次性頭痛は大きく8項目に分けられています。その中には、くも膜下出血や脳梗塞、脳腫瘍などといったものやウイルス性・細菌性の感染症によるものなど、特に緊急性を必要とするものが多く当てはまります。

頭痛であっても、始めて感じた雷が落ちたような瞬間的に強くなる頭痛の場合は、くも膜下出血や脳梗塞などを疑う必要があります。

また、頭痛とともに発熱を伴う場合は、インフルエンザや新型コロナウイルス(COVIDー19)などの感染症を疑います。

「第3部:有痛性脳神経ニューロパチー、他の顔面痛及びその他の頭痛」

有痛性脳神経ニューロパチー、他の顔面痛及びその他の頭痛は大きく2つの項目に分けられています。代表的なものとして、顔に帯状疱疹できてしまうことによって起こる顔の痛みや顔の神経が外傷(怪我)によって傷ついた際に起きる顔の痛みなどが該当します。

次に、東洋医学的に「頭痛をみた場合」です。

東洋医学的に「頭痛」と言われる状態は、先生方それぞれの東洋医学の考え方などにより変わります。また、痛み方、痛む場所によって原因などが変わります。

私の場合の考えをいくつかご紹介します。

①頭全体が重く下へ押し付けるような痛みを感じる頭痛。

 頭全体が重く下へ押し付けるような痛みを感じる頭痛の場合は、身体に湿邪(湿気)が溜まってしまっていることにより起こるものと考えます。また、湿邪は身体から取り除きにくいため、症状が長引くことが多くあります。

②疲れた時にでる頭痛

 疲れた時に出る頭痛の場合は、身体の気(元気)が不足していることによると考えます。そのほかの症状として、身体全体がだるく食欲もない、顔色が悪いなどが見られます。

③こめかみから耳にかけて痛む頭痛

 この場合は、西洋医学でいう「片頭痛」が該当します。この場合は少陽経というツボの流れに原因があって頭痛が起きていると考えます。

④首筋から後頭部にかけての痛み

 この場合は太陽経というツボの流れに原因があって頭痛が起きていると考えます。

一部の例としてですが、私なりの東洋医学的な頭痛の種類、考え方を書かせていただきました。

東洋医学的な考え方は、理解しにくいところが多くあります。(私自身、学生の頃に苦労しました。)今回は、頭痛に絞ってできるだけ簡潔にわかりやすく書きました。そのため、詳しいお話はご来院いただいた際にお聞きください。

ご自身でどんな頭痛に当てはまるかの判断は難しいと思います。また、後述しますが市販薬の頭痛薬や鎮痛薬で対処していくと、薬の効き目が悪くなり服用量が増えてしまう場合や薬の服用によってかえって症状が悪化してしまう場合もあります。

頭痛といっても安易に我慢せずにご来院いただいて、ご自身の頭痛のタイプと傾向を知って薬に頼らず改善させてみませんか?

参考文献:

頭痛診療ガイドライン 日本神経学会 日本頭痛学会 日本神経治療学会 監修

片頭痛の診かた 柴田護 清水利彦 著

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP